誰もが安心して十日町市で暮らせるような仕事をつくりたい。
そう願う地場の製造業の新しい挑戦を取材しました。

株式会社イイキ
代表取締役社長 飯塚一成さん

ものに厳しく、人に優しく

国内の製造品出荷額の18.6%を占める自動車産業。日本の基幹産業として日本経済を支える重要な役割を担っている業界です。その中でもヒューマンインターフェースと呼ばれる自動車を利用する人の手に直接触れる機器のプリント基盤製造を手がけている株式会社イイキ。『ものに厳しく、人に優しく』という経営理念を体現し、業界で大きな信頼を得ている企業です。その信頼の理由と新たな挑戦を伺いました。

日本の自動車産業を支える仕事


「レーザープリンターの設計開発の仕事をしていました。分かりやすく言えば、あらゆるプロダクトにおいて、この金型をこの場所にこの大きさでつけるというような、まさに『自分の頭で考えたことが形になる』という面白さがある仕事でした」
 
株式会社イイキの代表取締役、飯塚一成さん。35歳でUターンをするまでは、企画設計の業務請負に携わっていましたが、帰郷してからの仕事は『回路の製造』をする仕事と大きな変化がありました。現場が中心の製造業で「ものづくり」を行う中で、自分が前職で感じていた「仕事への喜びや誇り」を社員にも感じて欲しいのだと話します。

「私たちの仕事の7割は大手自動車メーカーから受注しているプリント基盤の製造です。ほとんどの工場が大手自動車メーカーの子会社である中、弊社は長年、パートナー企業として製造業務を行ってきました。自動車の命ともいえる回路形成を社外の企業である私たちに任せていただけるということ。これは先代から続く技術と信頼を社員一同、守り続けることができているからこそなのです」


業界において「イイキは不良品率が圧倒的に低い」と評価を得ていることを誇りに持って欲しいと飯塚さんは言います。一朝一夕には成し得ない業界での信頼をつくっているのは、誠実で真面目に、嘘や誤魔化しをしない従業員の人柄や企業風土なのだそうです。

若手を中心とした管理職の育成へ挑戦


企業愛溢れる飯塚さんが代表取締役になって8年目。『世代交代』『新陳代謝』をキーワードに若手社員の裁量を増やしていくということを積極的に行っています。
 
「私も50代。働き方やプリント基盤の作り方も定着して、それを解きほぐすのは難しくなってきています。今のままやっていくこともできるけど、長く続いていく企業をつくるために、何か新しい考え方・働き方を取り入れていかなければならないという考えがあるんです」
 
若手の意見を経営に反映させていくため、飯塚さんは社内制度を整え、新たな役職として30代〜40代の主任社員を数名抜擢しました。


「現場に裁量を多く持ってもらうことで、何かトラブルが起きたときも『自分ごと』として解決に当たってくれるようになりました。従来のトップダウン型の経営ではなく、自律型へと変えていく。難しいことではありますが、企業を長く続けていくために必要なことだと思っています」

働きやすさの改善だけではなく、仕事を通した喜びを感じてもらえるようなビジョンづくり、人材育成、個々の特性にあわせた社内制度など変革を進めていくのには、飯塚社長の十日町市への想いがありました。

この町に長く住み続けられるように

「弊社の業務時間は8時から17時の間だけ。夜勤になってしまう業務をしていません。実は製造業でありながら、夜の稼働をしていないのは珍しいことなんです。

単純に言えば、稼働率を上げれば上げるほど、売上は上がる。ただ、そうしないのは、もちろん経営判断として妥当性があってのことではありますが、社員には、いつも変わらない穏やかな日々をできるだけ長く過ごして欲しいという思いがあるのだといいます。

「十日町市にいる以上、『働く』よりも『暮らす』ウエイトが大きい人が多いと思います。転勤もなければ出張も少ない。この地域に根を張って、安定して働くことが求められている会社です。長く勤めてもらうということは、十日町市に長く暮らしてもらうということ。だから収益性は軸にしながらも偏りすぎず、職場環境の整備に力を入れているんです。安心して、ずっと働き続けられる職場をつくりたいんです」

十日町市に長く住み続けてくれる人を守るためには、どんなに環境が変わっていったとしても、10年・20年先にも残り続ける企業をつくり、守っていかなければなりません。ただ、その中でも、仕事に対してやる気のある社員には役職を与え、仕事での喜びや誇りも持ってもらう。『仕事』に対する個々人の取り組み方を汲んだ経営体制を目指しています。


「一方で、外で学んだことや自分のやってきたことを社内に浸透させていこうとしてくれるような人材も求めています。これは弊社に限ったことじゃないと思いますが、求人として出していなくても、自分の能力や経験とマッチしそうな企業があれば、門を叩いても良いと思います。潜在的に、そういった新しい風を吹き入れてくれる人材を弊社含めて、待っているんです」

多様な働き手の存在によって支えられているという株式会社イイキ。生産性や収益性だけを求めるのではなく、社内の仕組みづくりや社員の声を聞くこと、適材適所な人材配置を行うことで、社内外からの信頼を高めています。子育て世代の声を聞き、新潟県のハッピーパートナー制度の認定を取得したり、女性が働くモチベーションが高まるような作業場をリフォームしたりと、様々な工夫を凝らして職場づくりを行っています。

「十日町市で暮らすため、生活のために、うちがあっても良い。大手の自動車メーカーからの仕事で事業の安定感は抜群です。でも、同じくらい自分が経験したことを活かしたいんだというやる気のある人材の受け皿もあります。是非、一緒に働きましょう」

事業の拡大を目指し続けることだけが会社ではありません。コツコツと信頼と技術を積み重ね、長く長く一緒に働ける組織づくりを行う十日町市の企業の姿がありました。

株式会社イイキ

住所 〒948-0102 新潟県十日町市山谷1253-2
株式会社イイキは、主に自動車部品に使われるプリント基板製造の部分行程である「回路形成」「シルク印刷」「カーボン印刷」を専業とする会社です。新卒、中途人材を積極的に採用中。

≪募集職種・製造・検査≫
製造…製造設備を操作し、プリント基板を製造する仕事です。
検査…拡大鏡を使用した製造検査です。
就業時間:8:15~17:30(休憩90分)※時間外あり

募集要項

企業名・団体名 株式会社イイキ
職種 ■製造オペレーター ■検査オペレーター
雇用形態 正社員
勤務地 〒948-0102 新潟県十日町市山谷1253-2
勤務時間 8:15~17:30(休憩時間90分)(時間外あり)
仕事内容 製造オペレーター
■製造設備を操作し、プリント基板を製造する仕事です。検査オペレーター
■拡大鏡を使用した製品検査です。
又はパターン検査機を操作し、良否判断する検査です。
休日・休暇 会社カレンダーによります。
お問い合わせ 025-752-3265
Webサイト https://www.iiki.co.jp/